ひと粒に対する想い

 

ひと粒フェアのお礼もこの場を借りてさせていただきます。

思い返せば1年前。

kusaさんの天然石ジュエリーのセンスには絶対的確信がありましたが、

お値段相応のの価値を自分がしっかり伝えられるのか、不安がありました。

小さく自宅で展開してきた展示会では毎回お客様も増え、確実な手応えを感じてきましたが、

ネット上だととても分かりづらい。初期のお客様は実物を知っている知り合いがほとんどでした。

そんな、オープンして二ヶ月目のとき。

初めての企画をしました。それが、「ひと粒フェア」でした。

kusaさんが扱う天然石ジュエリーはほとんど市場のアクセサリーでは見かけないような

インクルージョンやクラックの多い、石たち。

それが美しくひとつのジュエリーとして独特の輝きを放つことを伝えることが

作品の価値を知ってもらう第一歩に思いました。

お値段も初めてでもお買い求めやすい価格設定にしました。

 

このフェア、簡単には進みませんでした。

 

kusaさんの最初にあげてもらったひと粒ジュエリーを見て、愕然としたのです。

なんて、華がないのだろう。なんてクラックが目立つのだろう。

 

頭を抱え、わたしが伝えたいのはこの作品たちではないと思ったので、

kusaさんにもそのことを正直に伝えました。

そんなことは初めてでした。

 

次にあげてきてくださった作品は、これなら!というものでした。

小さな装飾ビーズが付いているものが多くありました。

こうして知ったのです。

kusaさんの扱う石たちが魅力的なのは、kusaさんが素敵な石の組み合わせに仕上げてるからこそクラックもインクルージョンも

気にならなくなるのだ、と。あるいは他のパーツを使い、その石に合った装飾しているからなのでした。

 

知り合って十数年目の衝撃でした。

 

そして、二年目の今回。

ますますひと粒ではなくなってました(笑)

別の石がついている作品も多数ありました。

ですから、意味合いとしては、

このひと粒が立つための装飾がなされたひと粒アクセサリーといえるかと思います。

ご覧になっているみなさんもおかしいと思いませんでしたか?(笑)

 

ネックレスも。

いつもkusaさんはおっしゃいます。

 

「ひと粒ネックレスなんて誰が作っても一緒だよ」

 

しかし。

今回仲間にいっしょに計測してもらい一覧にされたネックレスとアジャスターの長さを見て驚きました。

それぞれに細かく異なるのです。そのトップの石によってひとつひとつバランスを見て用意されていました。

アジャスターにはそれぞれのトップの石に合わせた石が用意されています(kusaさんの作品は昔からアジャスターに小さな石がついているのが特徴です。留め具も様々でそれもまたツボです)。

 

ひとつひとつに向き合う気持ちに泣けました。

そうとも知らず、無茶な数リクエストした自分にも泣けました。。←

 

以前、ネックレスは何度もバランスを見て崩したり組み替えるから時間がかかるのよ、

と言っていたことが思い出されました。

 

そんな表には出ない部分を経て、届けられるこれらの作品が並んでいるのを見たとき、

本当に心が揺さぶられます。

 

たくさんは作れない意味を知ります。

 

次回は1年後かもしれませんし、半年後に行えるかもしれません。

ですが、kusaさんの作品を知るきっかけとなる、ひと粒シリーズの販売も定期的に行っていきたいと思います。

 

いつかきっと、あなたのひと粒を選んでみてくださいね。 

 

店主