石小説ご応募ありがとうございました

先日のプレゼント付き石小説人気ランキング

抽選の結果です。

 

先生と選ばせていただいた結果、

 

ご当選者様は

M.M様

N.M様

O.O様

N.C様

makikofujin(i.g)様

 

とさせていただきました。

 

ご応募くださった皆様、

ありがとうございました!

 

河 美子先生からもご挨拶のことば預かってますので、

記させていただきます。

 

"ありがとうございました。 皆さんの心あたたまる感想をいただいて、私の背筋もスッと伸びた感じがしました。

これからもこの素敵なブログに置いていかれないように書いていきたいと思います。"

 

素敵なブログと書いていただいて恐縮です。

わたしもみなさまのメッセージをありがたく読ませていただきました。

ご自身の生活に重ねて想いをそのままに伝えてくださってる方々が多く、

まっすぐさに胸を打たれました。

 

素晴らしい感想の数々、

心から感謝します。

 

今回のプレゼントは5つの作品からお選びいただいてます。

 

また、小説をUPする際は感想をいただいた方へのプレゼント企画を行いたいと

思っていますので、読む楽しみ、当たる楽しみ

小説の公開をお待ちくださいませ^^

 

店主

 

 

 

お好きな石小説エピソードにご投票ください(〆切7/20まで)

石小説の人気投票を行います!!

 

Penséesではこれまで、

小説家の河 美子さんにお願いし、

天然石をストーリーのポイントに配したオリジナルのショートストーリーを書き起こしていただき、

掲載してまいりました。

先日UPしたばかりのストーリーを合わせると、ちょうど10話となりました。

 

これを記念して、

みなさまにお気に入りのストーリーをご投票いただきたいと思います。

 

以下のエピソード1〜10話の中から番号1つ(複数でも構いません)お選びください

 

1話 「宅配便です」

 

 

2話 「母の根付」

 

 

3話 「これはジョーカーだよ」

 

 

4話 「ガーネットの秘密」

 

 

5話 「グリーンの絆」

 

 

6話 「スモーキークォーツっていうのよ」

 

 

7話 「光る石、それは…」

 

 

8話 「火星の星なの」

 

 

9話   「次のイベントは?」

 

 

10話 「雨の日には詩でも」

 

 

そのストーリーのどの点がよかったか一言添えていただければ形式は問いません。

受付は、こちらの記事コメントorインスタorFBコメント、またはDM(pensees.tokyo@gmail.comでも受け付けています)。

返信をもって、投票受付とさせていただきます。

よろしくおねがいいたします。

 

ご投票くださった方の中から5名様に、

華奢でシンプル、広く活用いただけるのCORDAのラピスラズリorトルマリンのネックレス、ピアスをプレゼントしたいと思います。 

 

 

締め切りは7月20日まで。

ぜひご投票くださいませ。

 

 

 

 

石と誰かの物語10*「雨の日には詩でも」河 美子 作

 雨の日は外出が嫌。


 でも、雨が降るのを見るのは好き。
 今日は休みだから一日窓辺に座って雨を楽しむ……はずだった。

「おにいちゃんが叩いたー」


「うるさいっ! お前が先に俺のドリルをしわくちゃにしたからだろ!」


「違うもん! お兄ちゃんが先に私のプリントをこんなにしたからじゃない!」


「お前が俺のおやつをとったからだろ!」

 あったまにきた!


「いい加減にしなさい!! どうして喧嘩ばかりするの!」


「だって」


「だってじゃない!!! 大樹も桜もやめなさい!」


 ぶすっとふくれている二人。


「大体、宿題は自分の部屋でしなさい」


「部屋は一つだもん。机の仕切りじゃ気が散る」


「ここだともっと気が散るでしょ」


「それでも、ママのそばがいいもん」


 それはちょっと心が痛い。時々こんなセリフを言う桜は女の知恵がもう働くのね。


「そんなことは関係ない。俺はこの椅子が気に入ってるだけ」


「嘘だぁ、お兄ちゃんはいつもママのそばを先に取るもん」


 その言葉に大樹の手が桜の頭を叩く。


「うわーん」


「叩いちゃダメ!」


 そう言いながら私も大樹の手を叩く。


「ママの嘘つき! 叩いちゃいけないんだろ!」


「これは不可抗力よ。暴力を止めるためよ!」


「大人はずるい!」


 涙をためて部屋へ行く大樹。

 そうね。私は大人だけど、子どもの喧嘩を聞いてるうちに小学生になり下がる。子どもの口調はいつもの私。怒った口調も激しい言葉も。私が使ってる。ついに手も出すのも私。顔こそ叩かないけど同じだわ。
 大樹が泣くと桜もすごすごと部屋に行きお兄ちゃんを気遣う。居間に残された私。
 金子みすずの詩を思い出す。


   大漁
 朝焼け 小焼けだ
 大漁だ
 大ばいわしの大漁だ。

 はまは
 祭りのようだけど
 海のなかでは
 何万のいわしのとむらいするだろう。

 


 金子みすずのような母親には一生なれそうもない。

 この詩集をくれたのは初恋の人だった。
 照れくさそうに渡してくれた詩集。
 サッカーする姿からは詩なんて想像もできなかったが、私が図書室で詩を読んでいたのは知っていたようだ。彼はいつも部活の前に図書室で勉強していた。歳の離れた弟たちがうるさいから勉強できないって。継母が三人の男の子を生んだので弟と十五歳離れた彼は家では子守しかないと言っていた。実の母は彼の生まれた後すぐ家を出たとか。複雑な生い立ちは高校二年生の夏休みに聞いた。
 そんな彼がくれた金子みすずの詩集とペンダント。
 新聞配達のバイトで買ってくれた。
 丸坊主の高校生がどんな顔して買ったのか。
 今思い出しても笑っちゃう。

 最近はつけたこともなかった。
 多分千円ぐらいだろうな。それでも嬉しかった青色のガラスのペンダント。
 あれから二十年。今は夫となった彼がくれたラピスラズリが胸で揺れている。

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ、ここ教えて。お兄ちゃんは無理って」


「そう、見せてごらん」


 桜はいつの間にか私の膝に。


「お兄ちゃんはどうしてる?」


「泣いてたけど今は本読んでる。桜が本読みカードに書いてあげた。お兄ちゃんは私のカードに書いてくれたよ」


 宿題の音読の感想を妹が書いたのか。
 先生は苦笑いするだろうな。
 でも優しい二人に気持ちがなごむ。


「久しぶりにホットケーキ作ろうか」


「うん。大好き。お兄ちゃん呼んでくる」

 ラピスラズリは全体運が上がるらしい。
 そうよ、この子たちと優しいパパ。
 運は上がっていってるわ。

 明日からもっと優しいママになるわ。


 無理、と思うけど。

 

 

 

(作:河 美子)