石と誰かの物語、11話の感想を募集します(10月末→延→11月5日〆切)

見事なほど日常生活を疾走しております。

なかなかブログを更新できずにおり、恐縮です。

そんな中、

石と誰かの物語ファンの皆様、おまたせしました!

今の季節だからこそお読みいただきたい、最新エピソードが公開されています。

 

今回も感想を募集させていただきたいと思います。

 

今回は感想をいただいた方の中から抽選で1名の方に

ナチュラルロックシリーズよりアイオライトシルバーチェーンネックレスをプレゼントさせていただきます。

Instagramにコメントでも、こちらにコメントでも結構です。(と申しながらいただいたブログコメントなかなか気付かずいて失礼いたしました)

 

季節の変わり目は体調が変わりやすい時期。

皆様もどうかお身体ご自愛くださいませ。

 

ご感想楽しみにお待ちしております。

 

Pensées店主

 

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プレゼント解説

<ナチュラルロックなアイオライトネックレス>

一連のアイオライトの石読み:

宇宙の叡智。

 

壮大な宇宙の力と地球の叡智を感じます。
様々な場面において知恵を与えてくれます。
 

 

このアイオライトだけの石読み:

澄んだ海の神秘的な世界。
とても理性的で頭脳明晰なイメージです。
魔を切る力が強く、浄化力にも優れています。
何となく不安な時にこの子を着けてみてください。
きっと安心して人生の波に向かって行けるでしょう。

アイオライトの一般的な特徴:

ビジョンの石と呼ばれ、

目標に向かって正しい方向への前進を促す。

人生の進むべき道に迷った時、正しい判断を導く。

体脂肪を減らし、ダイエットの助けとなる。

 

石と誰かの物語11*「サファイヤのつぶやき」河 美子 作

 

 まだ荷物を整理する気になれない。
 妻が消えたあの日から二か月。
 私の定年を祝った二日後のことだった。

「あなた、折角定年になったのだから旅行でもしましょうよ」


「そうだな、北海道でも行くか」


「ハワイにしたいわ」


「パスポートもないが」


「いいじゃないの。年金生活になる前に一度だけ行きましょうよ」


「わかった。ちょっと旅行のチラシでも見てみるか」


「今はネットよ。任せて」


 妻は共稼ぎだったが、私より二歳下だから二年前に退職していた。これといって得意なことがある妻ではなかったが家の中が明るいことには感謝していた。話好きで飲むことが好きで、友だちも多く、私よりずっと社交的だった。会社で嫌なことがあっても家に帰ると忘れるほどだった。
 二人の子どもにも恵まれ、今は県外で所帯も持ち孫も生まれた。
 大金はないが、そこそこ恵まれた生活だったと今になって思う。
 そんなハワイ旅行を計画していた頃、二階のパソコンルームで大きな音がした。私は別に気にしなかった。いつもつまずいたり、物を落としたり、にぎやかな妻だったから。
 ピンポーン。
 また、宅配でも来たのか。玄関のチャイムが鳴る。私が受け取る前に見られては困るのか、いつも駆け足で玄関にやって来る妻が来ない。仕方なしに代わりに受け取る。やたらと重い。宅配業者も苦笑いするほどだ。


「おーい、母さん。ダンベルでも買ったのか、すごい重さだぞ」


 返事がない。
 部屋を閉め切っているのか。階段を上がる。
 そこに飛び込んできたのは妻の足。転んだのか。声を掛けるが妻は眠っているかのようで倒れている。どうやって救急車を呼んだのか覚えていない。息子たちにケータイで知らせたのも覚えていない。パソコンの画面は熟年ハワイ旅行。
 心停止になっている妻の体に救命士が覆いかぶさるかのようにマッサージをし、さらに電気ショックを与えるが、妻の体はぐったりとして反応がない。


「起きろよ、しっかりしろ」


 叫ぶ私の声はやがて泣き声に代わった。
 息子たちが駆け付けた時には、白い布が顔にかけてある。長男は妻の体を揺さぶり、二男は入り口から足がすくんで入れなくなっていた。孫を抱いた嫁たちは泣き、口々に「母さん」と呼びかける。
 定年を祝ったパーティーを家族でしたばかりだったから、誰も信じられなかった。この私でさえも。
 突然の心筋梗塞。具合が悪いなんて話は聞いたこともなかったのに。加奈、ひどいよ。仕事もなくなっている今、どうやって暮らしていこう。
 息子たちは一人になった私を心配して家に来いよと言ってくれたが、息子たちにもそれぞれ生活があるのだからここで甘えるわけにもいかない。しかも私はまだ六十五歳、老いるってほどではないよ。家族葬とはいっても、妻も働いていたからたくさんの弔問客が訪れた。みんなの泣く姿に、彼女が愛されていたことに感謝した。私が死んでもこれほど悲しんでくれる人はそういないと思う。


「片付けはゆっくりするから、お前たちは帰りなさい。仕事もあるし」


 息子たちには母の形見は夏休みにでも来てから探しなさいと話した。

 単身赴任もしたことがある私は、食事の支度もそう苦ではない。家事もそこそこできる。だが、広い家でもないのに、妻がいないとこんなにも広いのかと感じるほど空間ばかりで空しい。妻がぶら下げたままの上着。化粧台には使った口紅、コンパクトがある。小引き出しには通帳や保険証書。そんな中に小さな箱があった。開けると、懐かしい婚約指輪。金がなくって指輪も虫眼鏡がいるほど小さなサファイヤ。それでも妻は喜んでいた。銀婚式に改めてもう少し大きい指輪を買ったが、彼女はこの婚約指輪を気に入っているとよくはめていた。
 そんなことをふと思い出したら涙がこぼれて、いつの間にか声をあげて泣いてしまった。澄ました顔の遺影ではなく、彼女の写真がケータイにいっぱい残っていた。孫を抱く姿、ふざけて私に抱きついたり、息子たちにはさまれて喜んでいる顔。


「加奈、戻ってこいよ」


 涙は枯れることがないのか、私はしつこく泣いた。息子たちに見られることもないと思えばいつまでも泣けた。嫁さんたちにも知られない。
 言葉にしないで何十年。


「愛しているよ」


 本当に愛していたんだ。君無しでは生きていけない。ふざけて言うだけだった『愛してる』の言葉。名前を呼ばずになってもう三十年以上。母さんじゃないわと言った日もあったが、君も私を父さんと呼んでいたよ。


「山下加奈さん、もう一度生まれ変わったら、一緒になってくれよ」


 遺影がふと笑った気がした。

 それにしてもあのダンボールの箱、開けて見た。
 やっぱりダンベル。
 私にもと手首や足首につける一キロの重り。二人で八キロ。重いはずだ。検診も必ず受けていた君にこんな早い死は似合わないよ。
 窓を開けると、君が植えたパンジーが咲いている。


「くそ、また涙が出てきた」


 指輪をダンベルの上に置くと、お供え物のまんじゅうを頬張った。

「お前の好きな栗饅頭だぞ、一人で食べちゃうぞ」


 「お父さん、残しておいて、私の栗饅頭」

 

作:河 美子

 

 

 

 

 

注:写真の指輪はイメージです。

石はサファイヤではなく、ラブラドライトです。

ご興味ある方はお問い合わせくださいませ(フリーサイズ)

石小説ご応募ありがとうございました

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抽選の結果です。

 

先生と選ばせていただいた結果、

 

ご当選者様は

M.M様

N.M様

O.O様

N.C様

makikofujin(i.g)様

 

とさせていただきました。

 

ご応募くださった皆様、

ありがとうございました!

 

河 美子先生からもご挨拶のことば預かってますので、

記させていただきます。

 

"ありがとうございました。 皆さんの心あたたまる感想をいただいて、私の背筋もスッと伸びた感じがしました。

これからもこの素敵なブログに置いていかれないように書いていきたいと思います。"

 

素敵なブログと書いていただいて恐縮です。

わたしもみなさまのメッセージをありがたく読ませていただきました。

ご自身の生活に重ねて想いをそのままに伝えてくださってる方々が多く、

まっすぐさに胸を打たれました。

 

素晴らしい感想の数々、

心から感謝します。

 

今回のプレゼントは5つの作品からお選びいただいてます。

 

また、小説をUPする際は感想をいただいた方へのプレゼント企画を行いたいと

思っていますので、読む楽しみ、当たる楽しみ

小説の公開をお待ちくださいませ^^

 

店主